未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

トマト店長&トマト夫人 東北の旅
~エピソード7~
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

「小さな命の意味を考える」

9年前、
日々の当り前だった
風景、生活、命を
とつぜん奪ってしまった東日本大震災。

今回の旅で
ご一緒くださった
野中さんが
105回にわたる宮城県へのボランティア活動で
紡いだ絆の計らいで

東日本大震災で
大きな被害を受けた
大川小学校にて

「小さな命を考える会」
あの日までたしかにあった
大川の風景、生活、命を
風化させない活動をしていらっしゃる
語り部ガイド
鈴木さんのお話を聞かせていただきました。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

「はじめまして
 こんにちは。
 今日はお忙しいところありがとうございます。」

「宜しくお願いいたします。」

やさしい眼差しの鈴木さんが
凛と静かに大川小学校の前で
待ってくださっていました。

現地に着いて
まず言葉を失ってしまったのは
大川小学校の姿。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

廻りは
だだっ広い
更地になった
今もまだ工事中の風景が広がっている中に
外壁だけの大川小学校

参加者みなさんで
手を合わせ、合掌の後
やさしい口調で語り始めた鈴木さん。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

ここ大川小学校は
1985年、現在残されている校舎が完成したんです。
カーブのかかったモダンな建築で
生徒さんはじめ
卒業生の皆さんの自慢の校舎でした。


現在、祭壇となっている校門から入ると
1・2年生の円形教室
中庭では桜が咲きお花見ができたそうで
渡り廊下を渡ると
体育館、野外ステージまであるモダンなつくりでした。

当時の風景を
写真パネルで見せて頂きながら
現在の姿になってしまっている
写真の場所に立っている現実に
涙があふれてくる。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

ここには
たしかに
笑顔で溢れた子供たち
学校風景があったんです

2011年3月11日
     14:46地震発生
     15:37津波到達


犠牲になった児童数 74名
犠牲になった教職員数 10名


地震発生から津波到達までの51分間
ここで
子どもたちがどんな気持ちで
どんな行動をしていたのか・・・
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

地震発生すぐ
6年生のクラスを担当していた先生は
「裏山へ逃げろ!」と叫んで
逃げた生徒もいたのですがー

教育委員会が作成していた
避難マニュアルに

『近くの公園もしくは広場』


記してある‥と言うことで
引き戻され、校庭待機となった。

未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

裏山は子供の足で
5分たらず、
普段からシイタケ栽培の課外授業や
写生授業で使われていた
馴染みある裏山で
子供の足でも登れる緩やかな山。

当時、
地震による倒木もなかったんです

未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。

未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。
↑のぼった先には
 生徒全員が避難できるスペースが充分あった


しかし、
実際に裏山へは逃げず、

避難マニュアルの指示で

選んだ場所は
川の近くにある三角地帯。

校庭から移動した時間約1分。
移動した距離、わずか150m。

先生方からようやく指示が出て
逃げる最中に
津波にのまれた・・・。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。
↑残された校舎の2階天井には
 今も津波がここまで来たという跡がわかる


津波到達まで51分。

早い段階から

教員、地域住民、
迎えに来た保護者達、
防災無線等で、

『裏山へ逃げるべき』と進言があった。

充分、逃げる時間はあった。

逃げる場所、裏山もあった。

それでも
助けることが出来なかった命。

学校は
子どもたちの命を預かっているんです。
いざというとき
どんな行動を起こすべきか
どんな議論をなされたのか・・・。

救えたはずの命だったんです!

大川小学校に立ち
鈴木さんからお話を聞いて
裁判での様子など
ニュースで見て知ったつもりでいましたが
知らされなかった事柄が
あまりに多く

ただただ
やるせない思いで
涙が止まらなかった・・・。

いま、
こうして
お聞きした事柄を記していても
涙があふれてくる。

鈴木さんの愛娘さんは当時6年生でした。

「裏山へ!」の指示で
きっと一度は
正しい行動をしていたのでしょう。

どんな気持ちで
校庭で先生に「逃げよう!」と
なんども訴え続けたことか

低学年のお子さんは
泣き出す子、嘔吐する子、
お漏らしする子がいたそうです。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。
↑裏山避難できたはずの場所から
下をみると津波到達の白い立て看板が・・・。
校舎の向こうには最終的に向った川と橋が見える。



翌日から、
決死の想いで捜索した親御さん方。

土砂の中から
何人もの子供たちを抱き上げた。

土砂の中から
たくさんの手、足、頭が・・・。

娘さんの亡骸を抱き上げ
泣きながら
顔についた土を払ってあげたそうです。
未来の子どもたちの為に…知っておくべきこと。



なぜ、なぜ、なぜ・・・



想いが溢れてきます。

家族を守るため、
未来の子どもたちを守るため、

聞いてきたことを
伝える。

それが
これから先の
犠牲者を出さないよう
いま、
私にできること。

伝え続けよう、と思う。


******************
間違った伝わり方がないよう
細心の注意を払ったつもりです。

また、
ここに記せない伝達すべきことも
たくさんです。
そう言ったことは今後も
出逢った方に直に伝えていきたい。

この機会をつくってくださった野中さん、
お忙しい中、お話を聞かせていただいた鈴木さん。
大川小学校伝承の会のみなさま、
ありがとうございました。

犠牲になった74名の子ども達、
10名の教員の皆さま、
ご冥福をお祈り申し上げます。


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